
今回は固定観念が作られる原因について、深掘りしていきますね。
新しいことにチャンレンジしようとするとき、「自分にはできない、ムリだ」といったネガティブな言葉が頭をよぎることがあります。
「性格の問題」と思いがちですが、実はネガティブな固定観念が原因です。
固定観念が作られる3つポイントです。
- 6歳までにかけられた言葉や態度
- これまでの体験や経験
- 毎日の自分との約束の積み重ね
上記3つがネガティブにインプットされていると、「私はダメな人間だ」という固定観念を持ってしまいます。
私は、生まれたときから育児放棄をされ、毎日のように「あんたがいるから私(母親)は不幸なんだ」と6才まで言われ続けていました。
その結果、「私はダメな人間」という固定観念が作られ、人生に夢や希望を持つことを諦めていました。
しかし、固定観念が作られる原因を知ったら、そのような固定観念に振り回される人生がバカバカしくなり、今では肯定的な思い込みを持ち人生楽しく過ごすことができています。
この記事では、固定観念がどのようにして作られていくのかを解説していきます。
あなたの固定観念が作られるたった3つのこと

冒頭でも書きましたが、固定観念が作られるまでには3つの段階があります。
- 6歳までにかけられた言葉や態度で作られる
- 体験や経験を通して作られる
- 毎日の自分との小さな約束の積み重ねで作られる
1つ1つ解説していきますね。
1. 6歳までにかけられた言葉や態度
さらに深掘りすると、以下の二つによって作られます。
①かけられてきた言葉
②された関わりや態度
6歳までに親や周囲の人に「何を言われてきたか」、「何をされてきたか」ですね。
私が6才までの間に母親、家族から言われてきた言葉、態度を実例としてあげますね。
まずは、言葉編からです。
- 「子どもは厄介、迷惑、邪魔」と毎日言われる
- 「子ども(お前)がいると幸せになれない、大変だ」と毎日言われる
- 「私が(母親)が不自由で頑張らなきゃいけないのは、全てお前(子ども)のせいだ」と毎日言われる
- 親戚中から悪魔の子どもと言われる
次は態度編です。
- 風呂、食事、着替えなし
- 21:00以降に、一人で買い出しに行かされる(5〜6才)
- 親戚中からハブられ、いきなり物置小屋に閉じ込められる
- 祖父の殴る蹴るのサンドバッグ(3才くらいから)
書き出すと結構ひどいですね。よく生きてきたな自分・・・(笑)
一部ではありますが、このようなことを6歳までにたくさんされてきたので、私の固定観念はゴリゴリのネガティヴです。
「生きていてごめんなさい」って思いながら生きてきました。自己肯定感なんてあるはずがありません。当然の結果ですよね。
特に、言葉は人格形成に大きな影響をもたらすことが、ドロシー・ロー・ノルト博士の家族についての研究でも明らかになっています。
これについて分かりやすく書かれているのが、こころのチキンスープー愛の奇跡の物語です。
一部引用しますね。
少し長いですが、これを読むとあなたが家族からどのような言葉をかけられて、育てられてきたかが見えてくるはずです。
子どもは、批判されて育つと、人を責めることを学ぶ
子どもは、憎しみの中で育つと、人と争うことを学ぶ子どもは、恐怖の中で育つと、オドオドした小心者になる
子どもは、憐れみを受けて育つと、自分を可哀想だと思うようになる
子どもは、馬鹿にされて育つと、自分を表現できなくなる
子どもは、嫉妬の中で育つと、人をねたむようになる
子どもは、ひけめを感じながら育つと、罪悪感を持つようになる子どもは、辛抱強さを見て育つと、耐えることを学ぶ
子どもは、正直さと公平さを見て育つと、真実と正義を学ぶ
子どもは、励まされて育つと、自信を持つようになる
子どもは、ほめられて育つと、人に感謝するようになる
子どもは、存在を認められて育つと、自分が好きになる
子どもは、努力を認められて育つと、目標を持つようになる子どもは、皆で分け合うのを見て育つと、人に分け与えるようになる
子どもは、静かな落ち着いた中で育つと、平和な心を持つようになる
子どもは、安心感を与えられて育つと、自分や人を信じるようになる
子どもは、親しみに満ちた雰囲気の中で育つと、生きることは楽しいことだと知る
子どもは、まわりから受け入れられて育つと、世界中が愛であふれていることを知るあなたの子どもはどんな環境で育っていますか?
可能であれば、家族と一緒に思い出話しに浸たり、幼少期の記憶を辿ってみるといいかもしれません。
自分がどのような関わりをされてきたかが見えてくると、固定観念の背景も見えきます。
具体的に言葉の影響を体感した出来事も合わせてご覧ください。
2. 体験や経験を通して作られる
人間は、3度同じ体験をすると、良くも悪くも「そういうものだ」と固定観念が作られます。

これまでの恋愛経験から、「恋愛=失敗」という方程式(固定観念)が出来上がりました。
「恋愛=失敗」の固定観念が作られた体験を紹介しますね。
- 1度目・・・借金350万、バツ2ヒモ男と結婚し、失敗
- 2度目・・・精神病を装った男と付き合い、250万円の横領をされ、失敗
- 3度目・・・給料未払いの倒産寸前、詐欺まがいの会社をやめさせ、独立を助けるも、私からコネクションと仕事を引き継いだ途端に「好きかわからない。一緒にいたくない」と捨てられ、失敗
上記のように、うまくいかないことが3回続いたので、「男ってクソ」「恋愛はムダ」「セフレで十分」「男は利用してなんぼ」という概念が作られました。
補足ですが、3回ではなくたった1回の失敗や出来事でも、「そういうものだ」という固定観念は作られたりします。
私たちは、常に体験やできごとを通して、固定観念を作り上げています。
3. 毎日の自分との小さな約束の積み重ね
固定観念は毎日作られています。
例題を通してどのようにして毎日固定観念が作られているのかを解説していきますね。
(例題)
目標「明日から、朝7時に起きてランニングしよう」
→寝坊で起きれなかった
→「朝7時に起きれなかった。できなかった自分はダメ人間だ」
→「ダメ人間」の自己洗脳が完了
固定観念→「私は早起きができない、決めたことができないダメな人間だ」と形成される
このように、強烈な体験がなくても「朝起きれなかった」という小さい目標の未達でも、固定観念は作られます。
この例題は、「できなかった」というネガティヴな場合を取り上げましたが、「朝7時に起きる」が達成できていた場合だと、ポジティブな固定観念が形成されますよね。
自分のことは自分が一番見ているため、自分の行いは全て固定観念に直結しています。(良くも悪くも)
毎日の何気ない出来事は、固定観念の形成につながっているのです。
あなたの固定観念が作られた原因を知ろう

ふつう」と思っていることは固定観念
私たちは会話のなかで、「ふつうさ〜」と使いがちです。
実は、この「ふつう」には固定観念があらわされています。
あなたはどのような固定観念を持っているでしょうか。自分の思い込みを把握しておきましょう。
「私にとって○○とは?」
これをひたすら書き出してみましょう。
固定観念を抱いた背景に焦点を当てると、思い込みを作った原因が明確になります。
例えば、以下のような感じです。
私にとって、
- 家族とは→赤の他人なのに、血縁だと責任を取らされるネックなもの
- お父さんとは→架空、仮想人物。責任が取れない人
- お母さんとは→他人、私がこの世に生まれるときに媒介した肉体
- 学校とは→楽しいけど、無駄が多い。基本的に役に立たないもの
- 仕事とは→趣味、遊び。生きて行くために絶対ではないが、やりがいを持ってするもの
- 人生とは→魂修行、拷問、楽しい
- 時間とは→命、有限、過ぎたら帰ってこない
- 友達とは→気兼ねなく連絡をとり、会える人。深く関わらなくても楽しい部分だけ共有できていればいい
- 仲間とは→同じ価値観を共有し、目的目標に向かって高め合える存在
- 幸せとは→遺伝子欲求を満たしたときにおこる心の感情。なくしたときに気づくもの
上記に、私の考える定義を書き出してみました。
これを見るとネガティヴというか、闇深そうって感じですよね。(笑)
あなたも是非やってみてください。一人でもいいですが、友達と何人かでやってみると面白いかもしれません。
それぞれの持つ「ふつう」を知ることで、あなたの固定観念がどのようにして作られたのか、そのルーツを知るキッカケになります。
固定観念は努力とトレーニングで変えられる
固定観念とは過去の強い体験・経験から作り上げられたモノの見方であることがお分かりいただけたでしょう。
もしあなたが、ネガティヴな固定観念を持っているなら、ポジティブに書き換えることをオススメします。
一度出来上がってしまった固定観念を変えることは、容易なことではありません。しかし、継続した努力とトレーニングで変えていくことができます。
固定観念の書き換え方については、下記の記事をご覧ください。
まとめ
- 6才までにかけられた言葉、関わりで作られる
- 経験や、体験を通して作られる
- 固定観念が作られたルーツを知るべし
- ネガティヴな固定観念は幸せになれないので変えるべし
- 固定観念はトレーニングで変えられる
それでは、思い描いた人生送りましょう!